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自作の糊カレー

 ずいぶん以前のことであるが,カレーの料理本を買ってきて下宿でカレーばっかり作り続けたことがあった。みじん切りにしたタマネギを何十分とか炒めて作るやつで,なれてくると結構うまいものができあがった。インド料理屋のカレーとはまるで違ったものだけれど,固形のカレールーから作るものとも一線を画した味と香りになって,大変な満足感を味わったものである。
 それと並行して,小麦粉を炒めて作るカレーもずいぶん作った。これも何かの料理本に載っていたもので,小麦粉を油で炒めると香ばしいカレーになるとか書いてあったけれど,香ばしくてうまいと感じるカレーができあがったことは一度もなかった。フエキ糊を黄色くしたようなどろどろのカレーができただけである。
 それでも,そういうどろどろカレーは,それはそれでうまかった。どろどろという形容は正しくはないな。しゃもじでかき混ぜた感触は正直「フエキ糊」なのである。小麦粉に熱を加えてダマができないようにかき混ぜれば糊ができて当たり前なのである。そこにカレー粉を入れて同じく炒め続け,水を入れてのばせばまさに真っ黄色の糊ができあがる。それを別途ゆでておいた野菜(炒めるなんてことはしない)の鍋に投入すると,全体が真っ黄色のカレー糊ができあがる。こういうものだから,どろどろではなくて,ねとねとカレーという形容がより近い。少々堅めにできあがると,カレールーをご飯にかけて食べるというよりも,具が混じった黄色い糊をご飯に塗りたくって食べる,というあんばいになる。
 これはこれでうまい。

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