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ごった煮カレーの真実

 本格的なカレーを作ろうとして料理本をみると,どれもたいていはみじん切りにしたタマネギを長時間油で炒めることから始まっている。30分とか40分とか本によりけりだが,ともするともっと長時間炒めることが推奨されていたりする。ずっと昔々,カレーを自分で作り始めたころには何の疑問もいだかずにひたすら炒め続けた。でも,本当にそんなに炒めなければいけないんだろうか。
 あるとき何だったかの本を読んでいたら,インドの一般家庭ではそんなことなどせず,そもそも炒めることすらせずブツ切りにした野菜や肉を鍋に放り込んでスパイスを入れて煮るだけだ,などとやたらと投げやりに書いてあるのを見つけた(ニュアンスはちょっと違うかもしれない。良く覚えていない)。それによるとそれで十分にうまいカレーができるということだった。
 考えてみれば,都市部でならともかく,安定した火力が確保できない家庭はインドにはまだまだいっぱいあるわけだ。今でこそ火力があるとしても,これまで何百年もインドの家庭ではカレーを作り続けてきたわけで,そのたびに何十分も野菜を炒められるわけがないではないか。ざっと切ってざっと煮て作り終えるというのが一般家庭じゃなかろうか。
 で,実際にざっと切ってざっと煮てみたところ,それでも十分にうまいカレーができあがった。もちろんカレー粉は固形カレーのモトなんかではなくて,安直ではあるがエスビーの赤い缶詰のカレー粉である。だから雰囲気としては日本風カレーではなくてあくまで<なんちゃってインド風>である。
 タマネギを十分炒めなければ絶妙な甘さは出てこないなどといわれたりもするが,そんなことはない。絶妙であるかどうかはともかく,わりかしうまい<なんちゃってインド風カレー>は炒めなくてもできあがる(と思う)。

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