餃子のお店にて

 餃子をウリにした店で餃子を食べた。結構名の通ったチェーン店で、近ごろこの店では餃子一皿と小めしを注文することにしている。餃子定食のようなものもあるのだが、餃子二皿にいろいろ付いてどんぶりご飯となると多すぎて食べきれないのである。お店によって違うのだが、これまで関西の2店舗ではスープのサービスをしてくれた。これくらいがちょうど良く、小食者にはありがたい。
 問題は11月2日のお店である。中央線沿線の初めて入ったお店のことであった。午後3時ころでお店の中は割とすいていた。それは良いとして、注文して1分くらいで持ってこられたのだ。ありゃ?と思った。だって餃子が1分で焼けるわけがないでしょう。亀戸にある『亀戸餃子』という餃子専門店では間断なく餃子を焼いていて、ひっきりなしに入ってくる客の前に注文後即座に餃子を出す。待つことほとんどなく焼きたて餃子が食べられるのある。しかしこの日入ったのはそういう店ではないし、連続して餃子を焼いている状態でもない。なにしろ店はすいていた。
 いやまあ、おおいにちょっとねえ。焦げすぎは一目見てわかるが、それでも餃子本体がおいしければお焦げの色もそれなりの一興というものだ。しかし、餃子の合わせ目があるでしょう。接着部分。乾燥が進んでいて食べるとゴワゴワであった。意図的にカリッとさせているというようなものではなく、しばらく放置していたかのように餃子の皮が強張ってしまっているのだった。たぶんそういうことなのだろうね。中身は非常に粉っぽく、要するに不味かった。もちろんお焦げに一興もへったくれもなく、つまりは焦げ焦げだ。
 これまでいろいろなお店でご飯を食べてきたが、思い出に残るトップ2はゴキブリ入りの喫茶店ナポリタンとゴキブリ入りの親子丼である。多くは単純に不味いというもので、調理や味付けの腕の善し悪しの問題である。そんな問題を超えて、ゴキブリ入りのような度肝を抜くのが出てきたり、放置餃子の提供のような客を小馬鹿にした店に出会うと、不思議と腹なんて立たず、むしろ自慢したくなるほどうれしい。パックパッカーが安宿自慢をするようなものか。

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