2泊3日で上海に出張してきました。
驚いたのは、その活気と、意外と整然とした街並みでした。
行く前は、中国人は公共の場で唾を吐くとか、マナーが悪いとか、いろいろ聞かされていましたが、
少なくとも上海の地下鉄では、電車内で携帯でしゃべる人も、飲食する人もおらず、
かなりマナーは良い印象を受けました。
もっとも、田舎だと全然違うようですし、
何しろ、いたるところに公安の目が光っている監視社会だから、マナーがよいのかもしれませんが。
上海で宿泊したホテルは上海高島屋の近くで、安心して歩ける街区でした。暗くなってから近所の足裏マッサージ店に行きましたが、危なっかしい物売りや客引きに遭遇することもなく、日本とあまり変わらない歩き方でマッサージ店にたどり着きました。
魔都上海の夜とて、かなり警戒して歩いていましたがなんだか拍子抜けで
むしろ、ロンドンの夜なんかのほうが怖いのではないかと思うほどでした。
マニラやバンコクの混沌ぶりとは全く違います。
とはいえ、いいかげんなところは徹底的にいい加減。
ホテルでは、営業時間真っ最中であるにもかかわらず、ロビーで足場の解体工事が行われていました。
壁面やガラス窓の養生もせず、特に覆いもかけずに
3階くらいの高さから平気で配管のようなものを下に投げ落としていました(危ない!)。
地下鉄では手荷物検査がありますが、金属探知機はないので、
爆弾を人が抱えて電車に乗ったってわかりません。
それどころか、半分くらいの人は平然と手荷物検査を拒否して、中に入ってしまいます。
意外と整然、でもやっぱりいい加減。
上海の街なかには有名ブランド店が並び、商業活動の自由はあるようですが、
フェイスブックやGMAILは遮断されて使えませんでしたし、
いたるところに政府のスローガンが掲げられているのは、やはり独裁政権だなあと思わされました。
このように、先進国とは言い難いところも多々ありますが、
やはり、中国は日本人にとって行きやすく、居心地も悪くない場所だと思いました。
何と言っても3時間で行ける近い国。
デパートでは日本の食材も豊富に手に入ります。
マッサージ屋やレストランでは、日本語のできる店員さんが多く、
多くの日本人が上海に住んでいることを実感します。
まさに一衣帯水の地。
政治的な意見の対立があったとしても、
首脳会談も開かないまま日中関係を漂流させるべきではない、と改めて思いました。