商標権は誰のもの?(「ゆっくり茶番劇」)

 

昨今は、ネットで、いつでも、どこでも自分の好みの動画を見ることができる。エンタメだけではなく、ニュース、歴史の解説、料理の仕方、ヨガレッスン、パソコンの使い方etc、大抵のものは無料のネット動画で間に合う。

 一個人がスマホ一つで情報発信でき、その動画で上手くいけば収益が上がるユーチューバーは、子どもたちのあこがれの職業である。想像を遥かに超えて、VRが身近になるなんて、まるでSFの世界である。

 YouTubeチャンネル「ゆっくり茶番劇」の名称を、全く無関係の第三者が特許庁に商標登録するという事態が生じた。そのことに怒った人物が、申請手続きをした弁理士事務所に爆破予告をし、また特許庁のHPがアクセス集中のため、一時的に閲覧ができなくなるなどした。

「ゆっくり茶番劇」は「上海アリス幻楽団」の「東方project」のガイドラインの下、動画編集ソフト兼音声合成ソフトで、だれでも無料で動画作成し投稿できるという、ネット界のクリエーター、プログラマーなど正に「みんな」で作り上げてきた公共のツールとも言うべきものである。ネット界の大バッシングを受け、申請者は年間使用料十万としていたライセンス使用料を取らない旨の声明を出した。 引き続きこれからの成り行きを注視していきたい。 

追記 : 令和4年5月23日付けで、申請者は特許庁に自ら商標の抹消登録の申請をした。抹消登録申請事由としては、「関係者等に対する誹謗中傷及び名誉棄損・虚偽・捏造された情報の流布により本来の目的を全うすることが困難となった為」と自身のTwitterで記している。   (事務局)

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