東京地方裁判所中目黒庁舎(ビジネス・コート)
本年2022年秋、中目黒が霞が関に加えて企業法務の新たな戦場となる。近年、国際化、複雑化したビジネス関連訴訟の増加にあたり、最高裁がビジネス・コート計画を打ち出したのだ。地上5階・地下1階の中目黒の新庁舎には、知的財産高等裁判所が5階に入り、東京地裁の「知財部」、会社法訴訟、株式代表訴訟などを扱う「商事部」、民事再生や破産手続きを担当する「破産再生部」がまとめて入る。名称を「東京地方裁判所中目黒庁舎」とし、別名「ビジネス・コート」。
新庁舎では、マスコミ報道によると、テレビ会議システムで遠隔地の法廷と結ぶ最新の映像音響機器も設置し、争点整理や迅速な審理の実現をめざすという。移転により霞が関庁舎の空いたスペースは、近年、増加している離婚、遺産相続など、家庭裁判所の扱う案件処理の充実にあてられる。